加工後の面粗度をそのままに アルミニウムの“肌”をもっと美しく
OXALIC ACID ANODIZE シュウ酸アルマイト

Feature Points

主な特徴

Feature & Property 01 面粗度が素材の状態と
ほぼ同等

処理後の研磨作業が不要

  • 製造工程の削減
  • 製造コストの削減
  • 工期の短縮を実現
Feature & Property 02 耐久性・耐食性に
優れている

薄い皮膜で
機能アルマイトの
効果を実現

Feature & Property 03 リン酸などを含まない
皮膜を生成する

医療系機器や
半導体装置への
運用可能

Feature & Property 04 硫酸アルマイトと比較し
耐熱性が高い

セル壁が厚く生成される為
クラックがほとんど
発生しない

Feature & Property

機能・特長

優れた粗さの特性

シュウ酸アルマイトは、硬質アルマイトに比べ、
素材とほぼ変わらない面粗度をキープ

普通アルマイトの場合、機械加工・切削により整えられた加工面も、アルマイトすることで面粗度が悪くなってしまいます。しかしシュウ酸アルマイトの場合、処理方法自体が全く異なるため、生成された皮膜構造は処理前の面粗度に近い仕上がりとなります。

また生成皮膜は3〜5μmのため、寸法変化量が少なく、精度の高い製品にも最適です。

POINT

通常アルマイトの約1/3の面粗さ=シール面や研磨作業が不要に

高い耐熱性能

アルマイト皮膜のセル構造

シュウ酸アルマイトは硫酸法に比べてセル壁が厚い

硫酸アルマイトの構造図

シュウ酸アルマイトの構造図

POINT

普通アルマイトに比べて、熱によるクラックに強い!!

400℃1時間熱処理後の変化

硫酸アルマイト
シュウ酸アルマイト

高い耐久性を有しているシュウ酸アルマイトは、400℃の高温で1時間熱処理を行っても、クラックがほとんど見られません。

高い耐食性能

シュウ酸アルマイトには硫酸アルマイトに比べ、セルの壁が厚く生成されるため、クラックが発生しにくい特長があります。
そのため、クラックが起因となる剥離などが起こりにくく耐食性・耐摩耗性が向上します。

CASS16時間

シュウ酸アルマイトは耐食性に優れており、3μmの膜厚でも通常アルマイト10μmよりも高い耐食性があります。

POINT

熱クラックからの腐食(浸食)が
起きにくいため高い耐食性能を誇る

シュウ酸アルマイト 3μm
アルマイト 10μm

シュウ酸アルマイト採用
によるメリット

研磨レスで

工程削減コスト削減納期短縮
硫酸(普通)アルマイトの場合
硬質アルマイトを50μm程の厚膜処理し
面粗度をキープするためアルマイト後に研磨
シュウ酸アルマイトの場合
シュウ酸アルマイトにすることで
処理後の面粗度をキープすることができた

硫酸とシュウ酸の比較

硫酸(普通)アルマイト シュウ酸アルマイト
電解液 硫酸 シュウ酸
硬度 Hv250〜350 Hv200〜500
面粗度
クラックの発生 あり なし
耐食性
カラー 不可
発色 材質によりグレー系や黄色系 ゴールド系

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