普通アルマイトの場合、機械加工・切削により整えられた加工面も、アルマイトすることで面粗度が悪くなってしまいます。しかしシュウ酸アルマイトの場合、処理方法自体が全く異なるため、生成された皮膜構造は処理前の面粗度に近い仕上がりとなります。
また生成皮膜は3〜5μmのため、寸法変化量が少なく、精度の高い製品にも最適です。
主な特徴
処理後の研磨作業が不要
薄い皮膜で
機能アルマイトの
効果を実現
医療系機器や
半導体装置への
運用可能
セル壁が厚く生成される為
クラックがほとんど
発生しない
Feature & Property
機能・特長
シュウ酸アルマイトは、硬質アルマイトに比べ、
素材とほぼ変わらない面粗度をキープ
普通アルマイトの場合、機械加工・切削により整えられた加工面も、アルマイトすることで面粗度が悪くなってしまいます。しかしシュウ酸アルマイトの場合、処理方法自体が全く異なるため、生成された皮膜構造は処理前の面粗度に近い仕上がりとなります。
また生成皮膜は3〜5μmのため、寸法変化量が少なく、精度の高い製品にも最適です。
通常アルマイトの約1/3の面粗さ=シール面や研磨作業が不要に
アルマイト皮膜のセル構造
シュウ酸アルマイトは硫酸法に比べてセル壁が厚い
硫酸アルマイトの構造図
シュウ酸アルマイトの構造図
普通アルマイトに比べて、熱によるクラックに強い!!
高い耐久性を有しているシュウ酸アルマイトは、400℃の高温で1時間熱処理を行っても、クラックがほとんど見られません。
シュウ酸アルマイトには硫酸アルマイトに比べ、セルの壁が厚く生成されるため、クラックが発生しにくい特長があります。
そのため、クラックが起因となる剥離などが起こりにくく耐食性・耐摩耗性が向上します。
CASS16時間
シュウ酸アルマイトは耐食性に優れており、3μmの膜厚でも通常アルマイト10μmよりも高い耐食性があります。
熱クラックからの腐食(浸食)が
起きにくいため高い耐食性能を誇る
研磨レスで
工程削減コスト削減納期短縮硫酸(普通)アルマイト | シュウ酸アルマイト | |
---|---|---|
電解液 | 硫酸 | シュウ酸 |
硬度 | Hv250〜350 | Hv200〜500 |
面粗度 | △ | ◎ |
クラックの発生 | あり | なし |
耐食性 | ◯ | ◎ |
カラー | 可 | 不可 |
発色 | 材質によりグレー系や黄色系 | ゴールド系 |
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